Seisyo Dental Clinic
〒250-0872 小田原市中里404-3
(小田原ダイナシティ北隣)
2012年2月
「高尾山に行ってきました」
ある日、息子が目の錯覚の絵を持って来ました。
よく目にしますね、平行に見えな くても平行な直線、大きさがちがうみたいなのに同じ
大きさの円、まあこういうのは だいたい答え がわかっているものなのですが、以前どこかで
トリックアート美術館に行ったことを 思い出しました。
それで、ネットで検索。近場でどこにあるのかな?
ありました、高尾に、高尾山口駅からすぐ。 思い立ったが吉日、おいっ今から行くぞ!
という訳で行ってきました高尾山、せっかくだから明るいうちに山に登ろうとい う事になり、
リフトに乗って中腹へ、昔スキーに行った時によく乗ったと隣の息子に話すと、
「オイラ(息子は自分のことをオイラと呼ぶ)初めて乗った」と言うではありませんか。
娘達は何回かスキーに連れて行ったことがあるので、末っ子にはちょっと力が抜けてるなあ、
と反省。 中腹まで楽ちん、そのあともほとんどが舗装された道でした。
よちよち歩きのベ ビーもいてハイキングの延長でした。
中には本格的な登山のかっこの人もいて、もっと先の山に行く人達だそうです。
我々はトリックアートに行く予定なので、その先にはいきませんでしたが、
山頂のビジターセンターで森の話を聞いてきました。
なかでも印象的だったのは、木の実は鳥に食べられたがっているという事で、
それは中の種を遠くに運んでもらうためなのですが、そのために鳥が見つけやすい
赤い実をつけるということでした。
実際は他の色の実をつけた木は絶滅していったということでしょう が・・・・・
山頂からはあいにく富士山は望めませんでしたが、江の島が見えたのには感動しました。
帰りはケーブルカーで下りました。
これも息子には初めてでひし形の車両がお もしろそうで した。 私もひさしぶりでした。
車体の傾きと線路の傾斜が一致すれば問題ないのです が、その区間はごくわずか、
それぞれの角度がずれると、向かい合わせに座った人が
こちらにすべって来そうになったり、逆にこっちが座ったまま向かいに滑っていきそう
になったり で、足が疲れました。
帰りに寄ったトリックアート美術館は、わかってはいるけどやはり不思議な空間 で、
写真に撮って見ると余計に目の錯覚が・・・・・・ 今回の高尾山は去年のアルプスの
燕岳登山と比べるとまるで天国、楽ちんでした。
あっそうそう、去年の登山の様子は次回に書きますね。
※次号をお楽しみに!!
2012年3月
「山に行ってきました」
去年の夏休み、息子と北アルプスの燕岳(つばくろだけ)に登ってきました。
毎年、毎年、子供の夏休みの宿題で頭を悩ますのが、「自由研究」。
あまり難しい物だと親がやったんだと すぐにわかります。
といって子供だけに任せていてはいつまでたっても決まらない。
そこで山に登って高度と植物の関係を調べよう、ということになりました。
実は、日ごろから山に行きたいと思っていた私が、子供をだしにして思いを
遂げたというのが本当のところです。
で、どこに行こうかといろいろ悩んだ末に決めたのが、燕岳でした。
登山口に温泉があり、初心者でも危なくなく、山小屋から雲海が見られ、
設備の整った山小屋の食事がうまい、 というので決めました。
息子に雲海の朝日を見せてやりたいというのと、自由研究は表向きの理由、
本当は私自身が雲海の上を歩きたかったのです。
}
前の日に有明温泉に宿泊、体調管理は万全、出発の日の朝、
近くの滝にも案内してもらい、今日中に山小屋に着けばいいと、
少しのんびりしながら出発しました。
目についた花は残らず写真に記録しながらいきます。
一応自由研究のための登山だからね。
でも登り坂ばっかり、あたりまえか、日本アルプス3大急坂と言われるだけあって、
かなりきつい。1時間ごとに休めるベンチがあるのでそれを目指して登ります。
背中のリュックには途中で飲む水が4リットル、つまり4kg、これだけでも重い。
でも暑いので汗だく、ああ飲まずにいられない。
登山道ですれ違うと「こんにちは」とあいさつするのが暗黙の決まりごと、
我々もそれにしたがって、降りてくる人に声をかけます。
出発して約4時間登りっぱなし、もうそろそろ、途中の合戦小屋に着くだろう
とすれ違う人に聞きます、「合戦小屋にはもうそろそろ着きますか?」
「まだまだかかりますよ」
・・・・・・聞かなきゃよかった、よけい疲れた、
それにしても、子供は疲れを知らないのか、全然ペースが落ちない。
それから1時間後、やっとトイレのある合戦小屋に到着、でもここはまだまだ途中。
うわさのスイカを食べたかったけど、ちょうどヘリコプターでの荷揚げの真っ最中。
帰りに食べることにして先を急ぎます。しばらくして、なんだか左足の膝に違和感
を感じるようになってきました。
休憩が足りなかったのか、日ごろの運動不足か、足を曲げると痛い。
ペースダウンを余儀なくされる。 写真を撮るのもおっくうになって来た。
「この花撮った?」「さっき撮った・・・と思う」、「また花があったよ」
「前に撮ったよ・・・・・????」 山小屋はまだか、山小屋はまだか、と思っていると、
「山小屋が見えたよ」「えっ、どこどこ?」と見れば、豆粒のような建物が遥か彼方に。
まだまだ遠いなあ、でも一歩歩けば一歩近づくんだと、自分に 自分に言い聞かせて
曲がらなくなった足をひきずりながら頑張ります。
でもだんだん大きくなって来ると、元気もわいてくる。
やっと着いたぞ、燕山荘(えんざんそう)、いやあ大変だったけどやっぱり嬉しい。
荷物を置いて付近を散策します。
すごいパノラマ、さすが北アルプス、遠くのあの尖った山は・・・・ひょっとして槍ヶ岳、
初めて見た、感動する。 食事もご飯とみそ汁はおかわり自由、みんな食べる食べる、
むりもない。その後、オーナーの話がありみんなで聞きます。
「燕岳はアルプスの女王と言われ・・・・・・・・」、息子「じゃあアルプスの王様はどれ?」、
「そりゃあ、槍ヶ岳だろ、さっき見たやつ」 「オイラ、次は槍ヶ岳に登る!」 絶句、
2度目の登山で槍ヶ岳かよ、山を甘く見るんじゃない、絶対無理、私が。
明日登ることにした燕岳に行けるかどうかも心配なのに、
でも私よりは確実に行けるかも知れない。
とりあえず今は早く休んで、明日に備えよう、雲海から昇る朝日を期待して、
おやすみなさい、 また明日、じゃないまた来月。
※次号をお楽しみに!!
2012年8月
「山から下りてきました」
今朝の日の出は確か、6時少し前、雲海から昇る朝日が見られるかなあ、楽しみ楽しみ。
さて、天気はどうかな?
暗いからよくわからないけど、外に行けばと・・・・・ げっ、周りが何にも見えない。
ガスってる、20メートル先も見えない。楽しみにしていたのに・・・・、せっかく来たのに残念。
息子と残念がっても朝日は見えない。日ごろの行いのせいかと、反省 ・・・・・・
・・・・・・・・・はしなかったけど、とりあえず朝ごはん。
6時から朝ご飯なんて、いったいスタッフはいつ起きるんだろう(3時過ぎだそうです)。
雨を恨んでもしかたないので、今日の予定を決めよう。燕岳に登る?
そう、登るのか・・足が心配なんだけど、30分で行けるらしいので。
途中コマクサの群生を見ながら、強風の中、頂上に・・・・。登山の一つの目標、
息子はすごく喜びました。
足も大丈夫そうなので予定どうり下山することに、さよなら燕山荘。
途中、合戦小屋でお決まりのスイカをほおばり、もちろんおいしかったですよ、
順調に高度を下げます。 今度は上がって来る人にあいさつを、「こんにちは」、
「こんにちは」、またです、
少しとは言えないくらい太った人も登ってきます。
「こんにちは」、「は~は~」、いやー苦しそう、あいさつが却って気の毒なくらい。
汗だくはもちろん、目はうつろ、ふらふら、はあはあと口で呼吸。
ここでちょっと真面目なお話を、活性酸素という言葉を聞いたことがあるとおもいます。
これこそ老化の元凶といわれていますが、ハードな運動により増えます。
どのくらいの運動かというと、鼻からの呼吸では息苦しい、というのがひとつの目安
になります。口から息をしないといられない動きは老化の元です。
例えばランニングはだめ、ウォーキングなら大丈夫という事です。
人間は鼻から息を吸うことによって、空中のごみ、ばい菌などをろ過して体の中
に入れないようにしています。
それが口からだと喉や肺に簡単に入ってしまう。老化という面でも病気予防という面
でも、鼻呼吸というのは大事なのです。
で、私は?口呼吸でした。
すいません、ちょっとハードでした、今回の山は。下りの半ばから膝がまた
悲鳴をあげてきました。その原因の一つが時間でした。
バスの時間が迫ってきたので急いだのが原因です。
バスの前に風呂に入りたいばっかりに駆け足で下って来たのが膝にきたようです。
なんとか風呂に入り、バスに乗って駅に着くと、「暑い」。
山の上は竜宮城のように涼しかったのに。いつの間にか夏になっていました。
確か山頂では3月だったはず!
※次号をお楽しみに!!
2012年10月
「近い将来、入れ歯や被せ物に保険がきかなくなるかも」
先日新しい保険の入れ歯が入った患者さんとの会話、
「今日は8000円です。」
「えっ、ほんと?そんなに安くていいの?」
「はい、日本全国この値段です」
「今まで使っていたやつは 18万取られた」
「これは保険で作ったのじゃないのですか?
どう見ても保険の入れ歯ですけど、18万出せば、もっともっといい入れ歯ができますよ」
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いと言うのは患者さんにはわかりません。
保険の入れ歯を自費の入れ歯だと言われればそうかと思ってしまいます。
悪徳歯科医はこれだけでおさま りません。さらにこの自費の入れ歯を保険で
請求するのです。健康保険の一部負担金は請求しないので患者さんにはわかりません。
悪徳歯科医の懐には保険の7割分が余分に入ってくるという訳です。
がっ、本来なら保険で請求できないこのケース、保険者もだまっているわけにはいきません。
ただでさえ赤字の健康保険組合が多いのに、不正請求されてはたまりません。
あやしいと思われるケースには目を光らせていますが、全部が全部把握できるわけ
ではありません。保険者もつぶれるわけにはいかないのでその前に、入れ歯、被せ物は
保険から外そうという事になるのです。そうなれば入れ歯、被せ物の値段は今の3.3倍
、人によっては10倍になってしまいます。この話は氷山のほんの一角、ほかにもいろんな
不正請求のやり方があるようですが、その結果として歯医者離れが進めば、結局自分の
身に降りかかってくることになります。
これを読んだ悪徳歯科医の諸君!
真面目に生きようぜ!
この、ぼったくりの心理、それができるのは育った環境にあるような気がしてなりません。
私が学生だった頃、同級生には開業医の息子がいましたが、なかには私の様に
親が公務員や普通のサラリーマンの家庭の息子もいました。経済観念は当然ちがいます。
開業医の息子はやはり金使いが派手、親の使い方を見て育っていますから
我々では高いと思ってもそれが普通のことなのです。当然請求金額を多くしても
それが普通のことなので、心が痛むことはありません。保険の治療でも高くなると
まけてしまう私とは大違いです。インプラントでもつい安くしてしまい・・・・・
赤字寸前のケースも珍しくありません。
お金の交渉は苦手です、ロボットに任せられれば
どんなに気が楽でしょうか。でも治療の質、耐久性は間違いなく自費の治療の方が上です。
例えば車、軽自動車とロールスロイス、同じ車ですが質、価格はまるでちがいますね。
歯は直接命にかかわるものではないので軽く見られますが、もし心臓の弁を人工のものに
入れ替えればならないとしたら、耐久性の劣る安い物を選ぶか、長持ちする高級の物を
選びますか?
話が逸れてきましたが、不正請求されたかどうかは毎月保険者から
送られてくる明細をチェックすればわかりますよ。
※次号をお楽しみに!!
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